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地下鉄風

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タグ:ミステリ ( 154 ) タグの人気記事

逆ホラー映画手法

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井上真偽「その可能性はすでに考えた」読了。

前の推理を否定して、新たな推理を構築する。それを何度も繰り返して意外な結論で終結する。好きな形だが、割とよくある形とも言える。

本作はその定型を一ひねりして、全部否定して、結局、奇跡が起きた事を証明しようとする一種のバカミス。

論理仕立てはなかなか凝ってて楽しめる。しかし、キャラ設定やウンチクの部分が鼻につく。メフィスト賞とか新本格系の悪い所満載。もっとあっさり短く書けば良いのになと思う。

でも考えてみれば、奇跡に持っていくのだって先例はあるよな。ホラー映画によくある手法かも。
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by aikiki2001 | 2016-04-06 22:22 | ほん | Trackback | Comments(0)

案外人がよく死ぬ赤川次郎

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赤川次郎「セーラー服と機関銃3 疾走」読了。

何を今さら2を映画化するのか、と思ったら、3とはねえ。
相当久しぶりに著者の本を読んだが、全く何も変わっていない、という印象。

さくさく読める感覚が心地よいが、慣れると何も引っかからず何も残らない。
読んでも良いが読まなくても良い。そんな感じ。

でも、1を読んでみると何か違ってるかも、という興味はあるけど、どうかなあ。
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by aikiki2001 | 2016-03-12 19:03 | ほん | Trackback | Comments(0)

花嫁でなく花婿

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ピエール・ルメートル「死のドレスを花婿に」読了。

逃げ惑う犯人を描くサスペンス、を一ひねり二ひねり。
著者の手口にも慣れてきて、だんだん驚きは小さくなるのだが、サスペンスの書きっぷりは上手いねえ。

どっちかというと決着のつくラストより、前半の方が楽しい佳作というところか。
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by aikiki2001 | 2016-02-20 16:02 | ほん | Trackback | Comments(0)

ミステリにしなくて良い?

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白河三兎「プールの底に眠る」読了。

みずみずしい青春小説なのだが、なんだかフワフワして人物関係がよく捉えられない。大きなトリックというよりは、伏線まみれを一気に回収という作りなのだが、読了後もまだフワフワ感が残る。

文章は良い。もっと簡単な作りで良い。ミステリにしなくて良い。…言いすぎかな?
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by aikiki2001 | 2016-02-07 20:28 | ほん | Trackback | Comments(0)

拍子抜けかと思いきや、

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ピエール・ルメートル「悲しみのイレーヌ」読了。

何やら大仕掛けのある、という評判で構えて読んだところ、そこまですごい話でもないな、面白いけど拍子抜けかな、と思って読み終わりそうになる。

いやいやいや、やはり評判通りです。類似の構造のミステリが思い浮かぶけど、ここまで大胆にやるのは前代未聞でしょうね。

タイトルとか翻訳順が逆とかツッコミ所はあるにせよ、それで割り引かれる分を補って余りある大きな作品と言えよう。普通に読みやすいし、中ネタも悪くないしね。
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by aikiki2001 | 2016-01-29 20:29 | ほん | Trackback | Comments(0)

造形美のミステリ

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連城三紀彦「私という名の変奏曲」読了。

容疑者7人、ではなく犯人7人。では、真犯人は?となるはずがそうならない凝りに凝った作品。

ヒロインのキャラクター造型が印象に残る、が、風俗の古さがややマイナスに感じる。
このキレッキレの雰囲気をリアルタイムに味わってたら、文句なく傑作と吠えてたかもね。
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by aikiki2001 | 2015-08-30 23:12 | ほん | Trackback | Comments(0)

複線の質量

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アガサ・クリスティー「五匹の子豚」読了。

クリスティーの紹介本は沢山あるが、ちらっと見た中に、あまり評判を聞かない本書を文句なしの傑作とベタぼめされていたので読んでみた次第。

いやあ、本当に傑作ですわ。すげえや。
目立つトリックが仕掛けてある訳ではないが、複線山盛りで技巧が冴えわたり、さらに余韻の残る物語。
ミステリのあるべき姿がここにあるんですな。
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by aikiki2001 | 2015-08-09 23:17 | ほん | Trackback | Comments(0)

情念と冷徹と

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連城三紀彦「夕萩心中」読了。

傑作短編集「戻り川心中」に漏れた3編、という認識で読んでみたのだが、レベルの高さは同等。全くもって見事な8編である。表のストーリーを後で大胆にひっくり返す手法は全部共通する処だが、ひっくり返す前の表向きのストーリーが実に美しい文学作品なのである。

抱き合わせの陽だまり課事件簿は可もなく不可もなく、といったもの。ユーモアミステリが悪い訳ではないが、こっちは完全に時代の古さが鼻についていけない。
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by aikiki2001 | 2015-06-28 22:02 | ほん | Trackback | Comments(0)

ドイツもやりおるわい

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フェルディナンド・フォン・シーラッハ「犯罪」読了。

さまざまな犯罪の小話の短編集。ミステリ的な仕掛けはなく、実話っぽいエピソードを積み上げたクライムノベル。

目立ってスゴイ話はないが、全部佳作といって良いくらい質は高い。ドイツもやりおるわい。
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by aikiki2001 | 2015-06-20 17:49 | ほん | Trackback | Comments(0)

その女、

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ピエール・ルメートル著「その女アレックス」読了。

誘拐拉致された被害者と刑事の視点が交互に語られえるサスペンス、なのだが、”その女”が只者でなく、物語も思わぬ方向に突き進む。

よく出来た話の構成とぐいぐい読ませる語り。これ面白いっす!
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by aikiki2001 | 2015-05-19 21:06 | ほん | Trackback | Comments(0)