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地下鉄風

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タグ:文学 ( 23 ) タグの人気記事

画家ハードボイルド!

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北方謙三「抱影」読了。

画家兼飲み屋のオーナーを主人公としたハードボイルド。

とにかく画家の絵に没頭する姿が圧巻。カッコいいおじさんの愛とか性とかあるけど、ソコよりも絵を描く姿に圧倒される。ヤクザとのゴタゴタで閉じるけど、はっきり不要。

バランスは欠いてるけど、傑作といって良いと思う。
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by aikiki2001 | 2016-01-18 20:57 | ほん | Trackback | Comments(0)

生と死、愛と信仰、性とプライドと友情、そして自己犠牲

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三浦綾子「塩狩峠」読了。

結末は裏表紙に書いてある。どうやってその心境に至ったか、が眼目の小説。
キリスト教の教えがどうであれ、人は自分の経験を通して考えて自分を創るもの、と考えさせられる。

運が悪い悲劇には違いない。だが、納得して生き、納得して死ぬ、そういう心境にたどり着いたのは幸せな事だなと思う。
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by aikiki2001 | 2015-05-06 17:04 | ほん | Trackback | Comments(0)

王道を変化球として読む

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伊集院静「機関車先生」読了。

先生と生徒、島の人々のちょっと良いドラマ。

良い事は良いんだけど、そんな際立った凄さは無いかな、と思う。
自分にとっては、たまに変化球を入れるという感覚の本なのかも。
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by aikiki2001 | 2014-11-30 11:52 | ほん | Trackback | Comments(0)

地方の豪族

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伊集院静「海峡」読了。

出会いと別れを繰り返し、成長する少年。
1つ1つのエピソードの質は高いが、あっさり死んだり出て行ったりしすぎじゃね?とは思う。
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by aikiki2001 | 2013-12-01 20:17 | ほん | Trackback | Comments(0)

生きにくい現在を生きる

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窪美澄「ふがいない僕は空を見た」読了。

それぞれ悩みをかかえ揺れ動きながら生きる人たちを視点を変えながら描く連作短編集。

なかなかの書き手である。文章の感触が良い。

あと、結構エロい。
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by aikiki2001 | 2013-04-21 16:46 | ほん | Trackback | Comments(0)

イチ、ニ

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綿矢りさ「勝手にふるえてろ」読了。

地味なOLが心の中で毒づき続ける恋愛小説。

自己中心的で頭のイタいオタク系女子の偏った考え方ではあるが、その論理と心情はリアル。いかにもありそう。このあたりの鋭い捉え方が著者ならではの美点。

それにしても、タイトルがうまいですなあ。
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by aikiki2001 | 2010-11-04 07:32 | ほん | Trackback | Comments(0)

川ふたつ、人さんにん

対岸の彼女 (文春文庫) | Excite エキサイト ブックス > 書籍情報

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角田光代「対岸の彼女」読了。

小夜子ー葵の中年パートと葵ーナナコの高校生パートが交互に描かれる構成。葵が主役と脇役を兼ねる所がミソで、逆境にもめげず前向きに生きる性格がいかにして作られたかが分かるように出来ている。

民宿のバイトと掃除のシーンで一瞬だけさわやかになる様を見て、結局、ややこしい事考えないで、単純に生きれたら幸せなんだろうなと思ったりするが、現実にはそうはいかないのでしょうな。

ちょっと考えさせられるお話。
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by aikiki2001 | 2009-06-21 20:11 | ほん | Trackback | Comments(0)

毒毒

アンボス・ムンドス―ふたつの世界 (文春文庫 き 19-12) | Excite エキサイト ブックス > 書籍情報


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桐野夏生「アンボス・ムンドス」読了。

人間のいやらしい負の部分をイキイキ(?)と描く短編集。
引き込まれ、読ませるが、気持ちの悪い読後感。

中では表題作がワンランク上の出来だと思う。
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by aikiki2001 | 2008-11-27 21:55 | ほん | Trackback | Comments(0)

「沈黙」と宗教観

沈黙 (新潮文庫) | Excite エキサイト ブックス > 書籍情報

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遠藤周作「沈黙」読了。

キリスト教徒が弾圧されている時代に来日した宣教師の物語。

どんなに祈っても救われない、神の”沈黙”に際し、それでも神を信じるのかという点に1つの答えが示される。

私自身はキリスト教を含め、一切の宗教を信じないが、この答えには人間の考え方として切り捨てられない価値があると思う。神なんて存在しないけど、神は存在すると本気で信じる事に精神的な価値が生まれるという要素はあるんだろう。

しかし、そんな深い考えの末に宗教に辿り着くってのは普通無理だと思う。世界的に強引な幼児教育が行われているからこそ、宗教は滅びないのに違いない。でもそれはそれで正解なのかもしれない。
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by aikiki2001 | 2008-09-24 23:00 | ほん | Trackback | Comments(0)

感触の良い文学

車輪の下で (光文社古典新訳文庫 Aヘ 3-1) | Excite エキサイト ブックス > 書籍情報
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ヘルマン・ヘッセ「車輪の下で」読了。

評判の光文社古典新訳文庫の一冊。
一応再読だが、多分20年ぶりくらいなので、翻訳の良し悪しは分からない。

学校に押しつぶされる少年の物語だけど、単純な教育批判というわけではなく、なかなか気持ちの良い青春小説という感じ。

ここまで深く悩みはしないけど、自分の半生も似た感じありますな。
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by aikiki2001 | 2008-01-23 20:09 | ほん | Trackback | Comments(0)