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地下鉄風

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タグ:短編集 ( 65 ) タグの人気記事

銀背の一般受け短編集

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ケン・リュウ「紙の動物園」読了。

見事にレベルの高い短編が連続する良作。軽い超自然現象からゴリゴリの宇宙SFまでいろいろだが、どちらかというと、文章の力というかお話しづくりの上手さが美点。

表題作あたりはSFを読まない人たちに、普通小説として読ませるべし。母の思いに泣けてしまいます。
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by aikiki2001 | 2015-10-04 12:23 | ほん | Trackback | Comments(0)

情念と冷徹と

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連城三紀彦「夕萩心中」読了。

傑作短編集「戻り川心中」に漏れた3編、という認識で読んでみたのだが、レベルの高さは同等。全くもって見事な8編である。表のストーリーを後で大胆にひっくり返す手法は全部共通する処だが、ひっくり返す前の表向きのストーリーが実に美しい文学作品なのである。

抱き合わせの陽だまり課事件簿は可もなく不可もなく、といったもの。ユーモアミステリが悪い訳ではないが、こっちは完全に時代の古さが鼻についていけない。
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by aikiki2001 | 2015-06-28 22:02 | ほん | Trackback | Comments(0)

ドイツもやりおるわい

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フェルディナンド・フォン・シーラッハ「犯罪」読了。

さまざまな犯罪の小話の短編集。ミステリ的な仕掛けはなく、実話っぽいエピソードを積み上げたクライムノベル。

目立ってスゴイ話はないが、全部佳作といって良いくらい質は高い。ドイツもやりおるわい。
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by aikiki2001 | 2015-06-20 17:49 | ほん | Trackback | Comments(0)

息吹はSFの息吹

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山岸真編「SFマガジン創刊700号記念アンソロジー」読了。

何となく、海外SFってジャンルは他のジャンルよりアンソロジーが多い気がするのだが気のせいだろうか?

これは既刊短編集に未収録な短編ばかりを集めたものなので、全部初読。その分、珍品の集合になるかと言えば、そうでもない。実際、それぞれの作家の最高作は別にあると思うが、これはまずまずのレベルだと思う。

ティプトリーの「いっしょに生きよう」はなかなか。何故これが入った短編集だけ刊行されないのか分からない。とは言え、その事に腹が立つほどのティプトリー熱はもうない。

それよりも、テッド・チャン「息吹」。翻訳の前に作品自体、短編集1つだけしか出ていない現状だが、この人の短編は全部面白い。このレベルが読めるのであれば、海外SFは一生追いかけるべき、と思う。
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by aikiki2001 | 2015-04-26 10:04 | ほん | Trackback | Comments(0)

昭和50年代

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連城三紀彦「変調二人羽織」読了。

初期の短編集。表題作を始めとして、凝った作りの作品が並ぶ。だが、今読むと風俗が古いのと、若書きというかちょっと不自然な感がマイナス点。
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by aikiki2001 | 2015-04-05 15:22 | ほん | Trackback | Comments(0)

独白モノの傑作短編

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連城三紀彦「連城三紀彦レジェンド」読了。

連城三紀彦の短編アンソロジー。

これが非常にレベルが高くて感心する。先日読んだ「桔梗の宿」の他に、「眼の中の現場」とか動機の設定が相当凝ってて引き込まれる。鮮やかに騙される。

中でも「母の手紙」は凄い。たった20ページの1ネタなのだが、そんなのアリ?ってな奇抜なネタに母親の愛を重ねあわせる傑作。

綾辻ー伊坂の連城愛を語る対談も◯
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by aikiki2001 | 2015-03-15 10:42 | ほん | Trackback | Comments(0)

美しいミステリ

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連城三紀彦「戻り川心中」読了。

情念渦巻く犯罪者の心理を名文で描き上げる短編集。文章も上手いが、動機の設定、意外性が非凡。

わざわざそんなめんどくさい事するか?とツッコミを入れられがちなゴリゴリのトリックを自然な文学へと昇華させる技量。

ちょっと真似のできない贅沢な短編集。なるほどの傑作。
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by aikiki2001 | 2015-03-01 21:11 | ほん | Trackback | Comments(0)

執着心の終着

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連城三紀彦「夜よ鼠たちのために」読了。

30年以上前のミステリ短篇集。時代風俗は古いなあと思うが、内容は凝りに凝った推理小説。ここまで詰め込んだ密度の高いミステリはなかなかお目にかかったことが無い。

幻の名作、とか言う言い方は、やや疑わしいと思っているが、これは何故絶版になってしまったのかが良くわからない秀作ぞろい。

中でも、表題作の切れ味は見事。執念とか怨念とか、犯罪に至る思いの強さと必ず大きくひっくり返す作り方が特徴だろうか。全部そうなので、やや疲れる気はするが。
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by aikiki2001 | 2015-01-18 14:20 | ほん | Trackback | Comments(0)

リメイク感のあるオリジナル

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米澤穂信「満願」読了。

粒ぞろいのミステリ短編集。
クラシックの名作を現代の読みやすい文体でリメイクした、という感じ。

氷菓とか夏季限定とか読んだ印象では、まずまず損の無い作家という印象だったが、これだけ高いレベルの短編を揃えられると、積極的に読むべきと思う。
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by aikiki2001 | 2015-01-04 13:36 | ほん | Trackback | Comments(0)

7

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乾くるみ「セブン」読了。

7にまつわる7つの短編。わざと多彩な話にした、という感じ。

人間ドラマを描きながら、実はトリック一発の方に主眼があるというドライな作風が心地よい?いや、ちょっと嫌な感じもある。まあ、コチコチの新本格なのでしょう。

ごく簡単なルールに命をかける「ラッキーセブン」「ユニーク・ゲーム」は高度なカイジといった感じで面白い。このあたりの数学話が著者の本質なんですかねえ。
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by aikiki2001 | 2014-11-09 21:02 | ほん | Trackback | Comments(0)