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地下鉄風

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高値安定ルメートル

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ピエール・ルメートル「天国でまた会おう」読了。

これは普通小説。だが、サスペンスで駆け抜ける感じは他のミステリと共通の味。
すかっと爽やか、ではないがやや明るいとぼけた雰囲気もある悲劇というところか。
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by aikiki2001 | 2016-04-17 15:20 | ほん | Trackback | Comments(0)

逆ホラー映画手法

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井上真偽「その可能性はすでに考えた」読了。

前の推理を否定して、新たな推理を構築する。それを何度も繰り返して意外な結論で終結する。好きな形だが、割とよくある形とも言える。

本作はその定型を一ひねりして、全部否定して、結局、奇跡が起きた事を証明しようとする一種のバカミス。

論理仕立てはなかなか凝ってて楽しめる。しかし、キャラ設定やウンチクの部分が鼻につく。メフィスト賞とか新本格系の悪い所満載。もっとあっさり短く書けば良いのになと思う。

でも考えてみれば、奇跡に持っていくのだって先例はあるよな。ホラー映画によくある手法かも。
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by aikiki2001 | 2016-04-06 22:22 | ほん | Trackback | Comments(0)

案外人がよく死ぬ赤川次郎

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赤川次郎「セーラー服と機関銃3 疾走」読了。

何を今さら2を映画化するのか、と思ったら、3とはねえ。
相当久しぶりに著者の本を読んだが、全く何も変わっていない、という印象。

さくさく読める感覚が心地よいが、慣れると何も引っかからず何も残らない。
読んでも良いが読まなくても良い。そんな感じ。

でも、1を読んでみると何か違ってるかも、という興味はあるけど、どうかなあ。
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by aikiki2001 | 2016-03-12 19:03 | ほん | Trackback | Comments(0)

花嫁でなく花婿

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ピエール・ルメートル「死のドレスを花婿に」読了。

逃げ惑う犯人を描くサスペンス、を一ひねり二ひねり。
著者の手口にも慣れてきて、だんだん驚きは小さくなるのだが、サスペンスの書きっぷりは上手いねえ。

どっちかというと決着のつくラストより、前半の方が楽しい佳作というところか。
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by aikiki2001 | 2016-02-20 16:02 | ほん | Trackback | Comments(0)

ミステリにしなくて良い?

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白河三兎「プールの底に眠る」読了。

みずみずしい青春小説なのだが、なんだかフワフワして人物関係がよく捉えられない。大きなトリックというよりは、伏線まみれを一気に回収という作りなのだが、読了後もまだフワフワ感が残る。

文章は良い。もっと簡単な作りで良い。ミステリにしなくて良い。…言いすぎかな?
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by aikiki2001 | 2016-02-07 20:28 | ほん | Trackback | Comments(0)

拍子抜けかと思いきや、

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ピエール・ルメートル「悲しみのイレーヌ」読了。

何やら大仕掛けのある、という評判で構えて読んだところ、そこまですごい話でもないな、面白いけど拍子抜けかな、と思って読み終わりそうになる。

いやいやいや、やはり評判通りです。類似の構造のミステリが思い浮かぶけど、ここまで大胆にやるのは前代未聞でしょうね。

タイトルとか翻訳順が逆とかツッコミ所はあるにせよ、それで割り引かれる分を補って余りある大きな作品と言えよう。普通に読みやすいし、中ネタも悪くないしね。
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by aikiki2001 | 2016-01-29 20:29 | ほん | Trackback | Comments(0)

画家ハードボイルド!

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北方謙三「抱影」読了。

画家兼飲み屋のオーナーを主人公としたハードボイルド。

とにかく画家の絵に没頭する姿が圧巻。カッコいいおじさんの愛とか性とかあるけど、ソコよりも絵を描く姿に圧倒される。ヤクザとのゴタゴタで閉じるけど、はっきり不要。

バランスは欠いてるけど、傑作といって良いと思う。
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by aikiki2001 | 2016-01-18 20:57 | ほん | Trackback | Comments(0)

カイジの原型

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阿佐田哲也「ドサ健ばくち地獄」読了。

麻雀と手本引で敗れ去るばくち打ちを綴るだけの話。
だんだん話がインフレーション、ボス登場といった起伏もあまりない。主人公の密度も薄い。

ばくちの熱さとむなしさを描くというとカイジと変わらないが、より単純でより高尚とは言えるだろう。

ただ、肝心の手本引には何か技術があるとは思えませんな。どんなに心理戦を語ろうが、やっぱ前の目に関連性を見出すのは勘違いで、偶然だけのゲームですわ。ルーレットとか宝くじと本質は同じ。

やるんだったら、少しなりとも技術のあるポーカーやブラックジャックでしょう。

と言いながら、実際やるのは競馬。ばくちというより、お金使って応援する方ですな。
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by aikiki2001 | 2016-01-03 21:39 | ほん | Trackback | Comments(0)

福笑

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西加奈子「ふくわらい」読了。

社会に馴染めないで苦労している個性派の人たちで紡ぐ物語。不器用でも頑張って正直に生きるのは素敵だな、って思うお話。特にレスラーがいいやね。
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by aikiki2001 | 2015-12-18 20:56 | ほん | Trackback | Comments(0)

宇宙は…

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グレッグ・イーガン「万物理論」読了。

大ネタが分かったような分からないような読了感。それはある意味イーガン長編共通の印象だが、それ以外の物語がより退屈にしているような気がする。

自分にとってはイーガンはアイデアが切れる短編作家と見るべきかな、と思う次第。
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by aikiki2001 | 2015-12-12 14:07 | ほん | Trackback | Comments(0)