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地下鉄風

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タグ:SF ( 77 ) タグの人気記事

宇宙は…

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グレッグ・イーガン「万物理論」読了。

大ネタが分かったような分からないような読了感。それはある意味イーガン長編共通の印象だが、それ以外の物語がより退屈にしているような気がする。

自分にとってはイーガンはアイデアが切れる短編作家と見るべきかな、と思う次第。
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by aikiki2001 | 2015-12-12 14:07 | ほん | Trackback | Comments(0)

銀背の一般受け短編集

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ケン・リュウ「紙の動物園」読了。

見事にレベルの高い短編が連続する良作。軽い超自然現象からゴリゴリの宇宙SFまでいろいろだが、どちらかというと、文章の力というかお話しづくりの上手さが美点。

表題作あたりはSFを読まない人たちに、普通小説として読ませるべし。母の思いに泣けてしまいます。
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by aikiki2001 | 2015-10-04 12:23 | ほん | Trackback | Comments(0)

読書の故郷

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早川書房編集部編「海外SFハンドブック」読了。

底本のSFハンドブックを熟読していた頃から4半世紀。中身は更新されているが、まあ概ね共通の内容といえる。

海外SFは早川だけ、って訳ではなく創元もあるが、なんだか自分の読書の故郷的な印象は変わらない。読んだ数から言えば、ミステリや普通小説の方が多いだろうが、知的興奮の高みに連れて行かれるパワーはSFだけのものだと思う。

まだ読んでいないのはいっぱいある。もっとスパスパ海外SFを読みたい、と思い続けて読めていないSF者なのである。
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by aikiki2001 | 2015-09-06 15:21 | ほん | Trackback | Comments(0)

サバイバルの細部

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アンディ・ウィアー「火星の人」読了。

火星に一人取り残された男のサバイバル譚。

悲壮な心境を描くのではなく、あくまで淡々とサバイバルのアイデアを繋いでゆく。アイデアの質は高く飽きさせない。そして、どんな苦境でも、ふわっとした軽いユーモアを忘れない男の軽口が楽しい。

実際、こんな状況で生き延びるには、こういう性格の人だけだろうなと思う。
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by aikiki2001 | 2015-05-24 18:41 | ほん | Trackback | Comments(0)

息吹はSFの息吹

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山岸真編「SFマガジン創刊700号記念アンソロジー」読了。

何となく、海外SFってジャンルは他のジャンルよりアンソロジーが多い気がするのだが気のせいだろうか?

これは既刊短編集に未収録な短編ばかりを集めたものなので、全部初読。その分、珍品の集合になるかと言えば、そうでもない。実際、それぞれの作家の最高作は別にあると思うが、これはまずまずのレベルだと思う。

ティプトリーの「いっしょに生きよう」はなかなか。何故これが入った短編集だけ刊行されないのか分からない。とは言え、その事に腹が立つほどのティプトリー熱はもうない。

それよりも、テッド・チャン「息吹」。翻訳の前に作品自体、短編集1つだけしか出ていない現状だが、この人の短編は全部面白い。このレベルが読めるのであれば、海外SFは一生追いかけるべき、と思う。
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by aikiki2001 | 2015-04-26 10:04 | ほん | Trackback | Comments(0)

理解者のお仕事

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伊藤計劃×円城塔「屍者の帝国」読了。

伊藤計劃が冒頭のみ書き出した話を円城塔が書きついで完成。多分、円城にしか出来ない仕事、と知ったかぶりをしたくなるような多分見事な手腕であろう。

多分、というのは、両氏の作品の内容は知的で面白いのだが、少し理解が及ばなくてそのまま読み終わってしまう、という所があるからだ。

エンターテインメント作品だが、文学やSF特有の高い所の想像力を要求するもの、なのだと思う。
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by aikiki2001 | 2014-10-19 11:58 | ほん | Trackback | Comments(0)

ないのだった、本当だ

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シオドア・スタージョン「スタージョンは健在なり」読了。

健在なり、ったってもうとっくに亡くなってるし、健在ぶりを示したのはもう40年以上前。

しかしまあ、今読んでもそういうタイトル付けたくなる気持ちは分かる気がする。特別優れた短編集というほとではないが、変な事考えるなあ、という話に満ちる特別な作家である。
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by aikiki2001 | 2014-02-11 16:22 | ほん | Trackback | Comments(0)

このSFとのダブルクラウンなるか?

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法月綸太郎「ノックス・マシン」読了。

ミステリとSFの融合、というよりははっきりSF。
これでこのミス1位は快挙である。

ネタは古典ミステリの深いファンだからこその所から来ているが、話は真っ当な時間SF2編。あとはワトソン役のパロディと、泡坂妻夫ばりの実験モノ。

頭の良いバカの労作。この路線は歓迎したい。
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by aikiki2001 | 2013-12-15 18:50 | ほん | Trackback | Comments(0)

抽象模型時代の表紙

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アーシュラ・K・ル・グィン「闇の左手」読了。

渋いSF系ファンタジー。品のある文章が良いが地味なお話である。

これ買ったのは海外SFにはまったホントの初期だから、実に20年以上前である。
別に読みにくい訳ではないけど、よく読み終えたなと思う。
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by aikiki2001 | 2013-03-18 22:04 | ほん | Trackback | Comments(0)

必勝法にほぼ辿り着いていた男

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宮内悠介「盤上の夜」読了。

囲碁、将棋、マージャン、チャトランガ、チェッカーを題材とした短編集。

ゲームを極めた先にあるものを考えていくと、なるほどSFの味わいそのものになる。
やや作り物の不自然さに嫌な所もあるが、題材が好きなだけに楽しんで読めた。

中でも一番単純でほぼノンフィクションのチェッカーの話が面白い。
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by aikiki2001 | 2013-03-04 23:22 | ほん | Trackback | Comments(0)