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地下鉄風

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カテゴリ:ほん( 530 )

高度な融合

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米澤穂信「折れた竜骨」読了。

中世ヨーロッパを舞台としたファンタジー設定で、犯人当てミステリ、という趣向。

ファンタジーとして面白い物語で、なおかつファンタジー設定ならではのトリックとなっている良作。


by aikiki2001 | 2019-01-19 10:05 | ほん | Trackback | Comments(0)

ゾンビ設定の妙

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山口雅也「生ける屍の死」読了。

約30年前の作品だが、このミスではこの30年のベストとの事。

死者が意識を持ったままよみがえる可能性あり、という設定での連続殺人モノ。

ドタバタ劇が長くて集中しにくいが、複雑な状況の謎解き部分は見事。各人の生と死と宗教感が絡んでの帰結はなかなかのもの。

しかしまあ、もっと短くすっきりまとめて欲しいな、と思ったりもする。


by aikiki2001 | 2019-01-05 06:56 | ほん | Trackback | Comments(0)

告白、のようなテイスト

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麻耶雄嵩「神様ゲーム」読了。

子供向けの軽いミステリ風の大人モノ。むしろ普通の小説以上に子供に読ませてはいけないようなブラック。

意外性は十分なちゃんとしたミステリではあるが、結末は良しとしても、神様に関しては、これでいいの?ってなモヤモヤが残る。


by aikiki2001 | 2019-01-01 14:09 | ほん | Trackback | Comments(0)

リアルはエピソードの積み上げによる

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奥田英朗「我が家のヒミツ」読了。

家シリーズ第3弾。

全部話の作りは同じだが、変わらずハイクオリティな短編群である。

日常のリアルな人情話が心地よく、いくらでも読める感じ。解説に小さなエピソードの積み上げで出来ている、とあるが、なるほどそのとおりだと思う。


by aikiki2001 | 2018-12-30 09:32 | ほん | Trackback | Comments(0)

昔の流儀

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松本清張「張込み」読了。

ミステリ的な意外性に欠ける、というか意図的に狙わない話が多いと思うが、中身の人間の情念とドラマには引き込まれる。

現代作家はもっとスマートにまとめるだろうけど、内容的にはこっちの方が充実してるのかもなあ、と思ってみたり。


by aikiki2001 | 2018-12-26 09:20 | ほん | Trackback | Comments(0)

このミス上位をつぶしていく

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大沢在昌「新宿鮫」読了。

今さらながら読了。

ちょっと古臭い所もあるが、すっとテンポ良く読める。何かすごいものがある訳ではない、バランスのとれたスマートなお話という感じ。



by aikiki2001 | 2018-12-24 10:14 | ほん | Trackback | Comments(0)

犬探しはちょっとだけ

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米澤穂信「犬はどこだ」読了。

犬探し、と思いきや、ほぼ人探しの探偵もの。途中から二人の探偵の一人称が交互する文章は独特だが読みやすくて悪くない。

スイスイ進んで一昔前ながら、現代的な題材もよし。ただ、ラストはなかなか複雑な終わり方で普通じゃない。


by aikiki2001 | 2018-12-16 12:55 | ほん | Trackback | Comments(0)

予備知識と予想を超える古典

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松本清張「点と線」読了。
 
超有名な作品を初読。

古い時刻表ミステリが今頃読んで楽しめるのか疑問だったが、心配は杞憂。至極まっとうな推理の積み重ねと意外性のある決着。

生意気だが、思った以上によく出来てると感心した。全然短かいが、京極夏彦のアレとか似てる気もする。



by aikiki2001 | 2018-12-09 21:25 | ほん | Trackback | Comments(0)

読書人として尊敬

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北村薫・宮部みゆき編「とっておき名短編」読了。

ショートショートから30ページくらいまでの短編を集めたアンソロジー。

いかにも通ごのみの渋い秀作ぞろい、という感じ。

川上弘美「運命の恋人」、岡田睦「悪魔」、北杜夫「異形」あたりが面白かった。

あと、巻末の対談は傑作。作家としてだけでなく、読書人としてスゴいな、と思う。


by aikiki2001 | 2018-12-05 19:31 | ほん | Trackback | Comments(0)

記者は何をどう報道すべきか?

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米澤穂信「真実の10メートル手前」読了。

太刀洗シリーズの短編集。事件のちょっとした疑問点に鋭く切り込み、隠れた真実に気付く、という設定。

普通に名探偵、といった所にまとめられるだろうけど、記者としてどうあるべきか、という難しい選択に苦悩する姿を描いてる所が小説としての美点。

なかなか見事な短編集。続きも期待。


by aikiki2001 | 2018-11-25 16:02 | ほん | Trackback | Comments(0)